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最終的に見ているのはお客さん

ある日版権を描いていた時スーパーアニメーターのHさんにこんな事を聞いたことがある

僕「僕はいまキャラデザイメージを崩さない様に線や影を極力少なくしてその分の労力を色の移動やキャラの動きの方に費やす描き方をしてるのですが、版権イラストでもそういうのを目指して描くのはありなんでしょうか?」

Hさん「そうだなー・・実は色の中でも人の目に一番残る色ってのは黒色なんだよ、だから豪華に見せたいならまず髪の毛や細部のディテ―ルを増やすってのが手っ取り早い。で、次に影だけどこれは単純にあればあるほど豪華に見えるという錯覚を感じさせやすい。
で、○○君(僕)はその線と影を減らして見せたいということだけれども、ご存じのとおりそれはとてつもない技術・・そうだなシンプルにデッサン力が必要になる。線や影を減らすっていうのは逆に一本の線にかかる比重が高くなるわけだからシンプルなものほど技術が必要になる。」

僕「つまりそういった技術が伴えば版権イラストでもありだと?」

Hさん「ところがそういうわけでもないんだ、今僕が語った技術というのはあくまで我々プロからみた時に気が付く高等秘術なものであって
逆に一般の人から見たら情報量の少ない絵というのは物足りないって感じることがほとんどなんだ。それはなぜかというと版権イラストは線と影の情報量だという先入観と版権イラストに対して豪華なイメージを一般の人は求めているからなんだよ。」

僕「なるほど、確かにTVアニメでも派手で良く動くといったシーンは視聴者の目にも印象にも残りやすいですが
逆に人の普段の日常芝居みたいに地味で目に残らない本当に違和感なく自然に流れるフィルムこそプロからみれば超一流の高等技術で凄いなと思いますもんね」

Hさん「でしょ?一般の人とプロとではまずとらえてる部分に違いがある事を考えないといけない。そこで我々の仕事を見る最終的なお客さんは誰なのか?と考えたときにそれはやっぱり一般の人なんだよ。だから我々は一般の人が求めているものを意識して描こうとしなければいけない。我々プロの職人だけが気が付くことを一般の人に押し付けても意味がないんだよ。それと版権イラストでもなんとなく見た時に「あ、これは○○さんっぽいイラストの描き方だなー」とか気が付く事ってあるでしょ?」

僕「確かにイラストの雰囲気で誰が描いたのかなとか分かるのはよくありますね」

Hさん「版権イラストはそういう個性を盛り込んでみるのも大いにあり(^^)b」





勉強になるなあ

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